『~鷹の目を持て、叡智ある時代のために~』

本質的なところが出ぬままに、対極的な構図が現れている世情である。
しかし分かり易い構図のようで各々の中身は決して一元的とは言えず。

対極するそれぞれの陣営の中身、そしてその上に位置するところまで、
一枚岩では無い。コントロールが効かないというより自制が効かない。

本当の思考・感情、それらが表出して自分を抑え込み難い時世なのだ。
これは誰にでも、どの立場にも起こっている、表裏の境界線の崩壊だ。

洪水その他、崩れるという意味を持つ災害にも、境界線の崩壊という、
皆の内面が決壊して来ているということが、表出しているわけである。

今は、どのような立場であっても個々人は揺れ動いているのが見える。
物事には裏があるが、その裏も表に出ようとしており、止められ無い。

種がやがて外界に飛び出すように、疑問も本心もやがて表出するのだ。
今は玉虫色のように見方を変えれば色を変えるが実は中が揺れている。

皆が悪だと思うところにも裏があり、汚名を着た人々が前に出ている。
罪悪は犯させる元=指令を出す方により責任のエネルギーが発生する。

それを回避しようとして何重にも膜を張り宇宙と大衆の目を誤魔化す。
だから決めつけずに事態の推移を注意深く見極めて行くことが肝心だ。

表面に見えている事柄の殆どは、指示通りに行われた結果なのである。
誰が表立って批判を受けたいだろうか。指示者は表には出ては来ない。

世情をどの流れに持って行くか。即ちどのように解釈させておくのか、
今はどこに悪を置くのか。そのための現状をあえて作り、情報を流す。

だから、何のために行われているかを見極めることが肝要なのである。
どちらが悪いでは無く、何のために。そこを鷹の目で見極めることだ。

それが現代を生きる人類の叡智に繋がるのである。
騙され続けた人類が、次世代に向う礎を築くのだ。

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