『~引寄せの法則の反作用・盲点について~』
引寄せの法則・願望達成については、その体験談等を踏まえた書籍その他を通じて
前向きに生きて、なりたい自分になれる等、プラス面の論調が目立っているようだ。
しかし以下の内容は、歴然とした宇宙のエネルギーの流れ、法則に合致するもので、
よくある夢見がちなスピリチュアルな内容とは違っているが、事実そうなのである。
こうなりたいと思い、その願望を引き寄せるために払う努力が、内向きであるとき、
即ち、自分サイドの利得を最優先に思考し、それを得る為だけに実行し続けるなら、
やがて運命の反作用を受けることになる。これが表立っては言われない盲点である。
何かを得る為には、何かを差し出さねばならない。イン・アウトの宇宙法則である。
簡単に述べるならば、欲しいものに見合うだけのものが、必要だということである。
このような述べ方をすると、お金で物を買うのと同じだと、思われるかも知れない。
だが差し出すものはお金では無い。自分だけでは無く皆の為にも良かれという思い、
それに基づく行為、時にボランティアを通じた行い等、それらを差し出すのである。
例え人生に組み込まれた天命・天職等であっても、そこに至る過程や就いた後にも、
世の中に良かれという思いを忘れず、実践し続けることが天命を生きることである。
さて反作用の生じ方は個々に異なるが、今生の内に起こる場合と、次生へ持越しと
なる場合がある。金銭やケガや病気など分かり易い場合とそうでない場合等がある。
また人生のあらゆる場面で労苦を重ね、自分の得ばかりを考えていた訳で無くても、
辛酸ばかりという場合には、そのアウト期間を経て後に天命に導かれることがある。
そのアウト期間は、天命・天職等に入る前のバランスを取るためだったり、または、
過去の人生や、祖先由来の負の遺産を解消するためのアウト期間である場合もある。
過去や未だ現代においても、自分や自分達以外の動物や人を差し出して利得を得る、
そのような方策で身代わりを立てて利得を得ても、反作用は避けられることが無い。
それが公の宗教施設等などで行われ、それは町全体の安泰のためであったとしても、
自分達以外の生物に苦痛を強して得る利得の反作用は、その町の子々孫々にも及ぶ。
不相応な望みを叶えようとして何にでも手を出し、運命の反作用を踏まないように、
くれぐれも世の中の為になるように考えて進むことが、盲点にはまらない鍵である。