『~破壊的感情を解放するために~』
~天上界より~
人の反応は様々です。特に心が傷ついた時の反応には、一人一人の違いが表れやすいものですが、
自分が傷ついていること自体を認めることもなかなか骨が折れるようです。
人の感情は破壊的なものをも含んでおります。
小説や映画などには、そのような破壊的表現が数多くありますが、その多くは後味の良くないものが多いので、
それらを無縁の世界の事だとしてしまいがちですが、大きくネガティブに振れた時の人間の、
マイナス面での、ある可能性を表現したものであるとはいえるでしょう。
自分の感情の「振幅」の幅を知っておくことは非常に重要です。それがゆえに人生には、
楽しいことも悲しいことも取り取りに織り交ざっているのです。
そうして、どのような時に自分がどのような言動・行動に出るのかを、人は見極めて行くのです。
己を見極めて行くとき、人は己の囲いから開放されて行きます。つまり自分の限界を越えて行く事が可能になるのです。
ただ自分を見極めるだけで、自分を解放し、意識は軽やかになって参ります。
それがソクラテスの言われた「汝、自身を知れ」の意味にも通じる真理なのです。
ですから、あなたの感情が大きく振れた時、いくら大丈夫な様子を装ってみても、
あれこれと理由を付けて気持ちをはぐらかそうとしても、
傷ついた心と感情は、やがて表に出ようとしますので押さえ込むのは無理と言えるでしょう。
そして人の持つ破壊的な感情ゆえに、癒されない傷は、
やがて自分を傷つけた対象と自分自身に攻撃をしかけようとします。
相手を責める気持ちを、どう処理するかは人によりますが、どう処理してよいか分からないほど追い込まれると、
人間関係を壊してでも、心と感情が癒されるための行動に出たり、
また、傷つけた相手を選んだ自分や、そのような状況を引き寄せた自分などを責め、
自分自身の存在意義までも否定をし始める場合もあるでしょう。
さらにそれらが高じると、相手も自分も、世の中も否定し、自分を殺そうとさえしてしまうのです。
癒されない自分の感情、心の動きを癒す為には、素直に「自分は傷ついている」と、ただ認めることです。
自分を認めてしまえば、なぜそうなったのか、相手や状況も見えやすくなって参ります。
傷ついた時には、自分を責める言葉や自分を納得させる言葉を探すよりも、
ただありのままに自分を見て、相手を見て下さい。
そうすればやがて感情がほぐれ、癒されていくでしょう。
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