『夜明け前の暗さ』~そして、囚人の星と呼ばれる所以~
〜天上界より〜
今は沈鬱な状況が続き、局所的にも全域的にも張り付いた黒雲のような影が時代を覆っている。
皆が一体いつまで晴れないのかと案じている間中、音の無いシグナルが点滅を繰り返している。
あの惑星が近付くにつれて地球領域には分岐が近付いて来る。繰り返し引き起こされる運命は、
〈宿命では無いので本当は避けられるのだが〉今となっては宿命のように明瞭にそれが現れる。
未知の惑星と呼ばれる物が毎度近付く度に、表面と内側に分岐を続けながら意識は階梯を昇る。
知らずに囚人の星と呼ばれる文明を築いたり、知らずに内側に分岐して高度な文明を築き出す。
さて「地球は囚人の星である」という表現を見聞きしたことがある人達は多く居ることだろう。
他の惑星から見れば、この惑星の表面・表層に住まう者達やその文明を観た感想がそれになる。
また周波数の異なる世界に分れる現象を、別の見方をすれば数が減ったということにもなるが、
全体としての減少はない。唯、目の前の数が減少したように見えるだけということなのである。
数百年、3〜400年ごとに繰り返す表面と内側の話。それ位の間に、文明は栄枯盛衰を繰り返す。
自覚なく表面に「囚人の砂の楼閣」を築くのか、新たな内側の領域に入って文明を高めるのか。
実は自己の心深く入り込める勇気ある者が、惑星内部の世界にも入って行くことが出来るのだ。
牽引役として表層に留まる者達も居るのだが、次回はそのような者達も多くは山を超えて行く。
そしてやがて一人また一人、表面から内側の体験を経て、地球領域を卒業して飛び立って行く。